コラム
【前編】オリジナル生成AI 新しいトラポケ、トラポケ+(プラス)公開。
ADKグループオリジナル生成AI「トラポケ+」の取り組み~概要~
2024.11.27
2023年6月ADKグループでは、社員向けの生成AIチャットボットサービスとして「トラポケ」が誕生。そして今年11月に「トラポケ+」としてアップデート。
今回前編・後編(12月公開予定)と2回にわたり、ADKマーケティング・ソリューションズDX推進局にて“トラサクチーム”として現場で推進する小林航太郎氏(以下小林)と栂崎彩花氏(以下栂崎)に話を伺いました。
「トラポケ」誕生
2023年にADKグループ全体より各部門のマネジメント層に加え、現場でテクノロジー活用を推進するキーマンを巻き込んだ全社AI推進体制「AI CoE(Center of Excellence)」を発足しました。「AI CoE」は、生成AI(LLMに限らず拡散モデルを含む)の1)現場実務レベルまで徹底的に落とし込んだ社内活用 2)日々向き合うクライアントへの新たな価値提供」の両輪でAI戦略策定とサービス開発および推進を担っています。
本取り組みの中で、社内PoCを経て、昨年6月に社員がビジネス活用できる社内生成AIチャットボット「トラポケ」が誕生しました。トラポケは、私たちの社内コミュニケーションツール導線に自然と組み込まれた便利なチャットボットサービスであり、裏側では各種データやドキュメントとLLMが密接に連携しています。現在、全社員の80%がトラポケを業務中に利用経験があり、月間利用者数も約50%と日々のビジネスに浸透しています。私たちADKではChatGPT公開直後よりPoCを進め、安全かつセキュアな環境で全社員が利用できる生成AIサービスとして、競合に先駆けいち早く導入した経緯を持ちます。そして、この度、トラポケは「トラポケ+」として更なるサービス進化を実現しました。
トラポケ+の特徴(前バージョンからアップデートしたところ)は?
「トラポケ+」は、ADKグループにて1年間トラポケ利用で蓄積されたプロンプト※1やトラポケ活用・浸透に伴う社員全体のAIリテラシー向上を受け、様々なリアルな業務シーンに答えることができる新たな生成AIサービスとして提供開始しました。
■「トラポケ+」特徴
①汎用的な業務に限らず、マーケティング・メディア個別業務にも大幅に対応
→現場社員のニーズをアイデアの源泉として「生きたニーズ」に対する生成AI活用を実現
②チャットUIに限らない生成AI体験
→予め組み込まれたプロンプトや各種サービスとの機能により様々なアウトプット形式を実現
トラサクチームとは?
“トラサクチーム”は、トラポケユーザーの業務サクセス支援を目的としたバーチャルチームです。「AI CoE」発足時から、トラポケ開発チームのメンバーとして社員AI活用を推進している鬼丸翔平(DX推進局)に加え、今年7月より、小林と栂崎が新たに加わった若手中心のチームです。“トラサクチーム”では、役員から現場社員までのADKグループ全社員を対象としてAI活用ニーズを調査し、「今この瞬間に求められている生きた現場ニーズ」の発掘を行っています。公募などにより様々な角度から生み出されたAI活用アイデアについて、技術的な実現可能性やビジネスにおける革新的かどうかを精査した上で「トラポケ+」のサービスとして実装に向けて邁進しています。
~“トラサクチーム”では以下3つを起点に活動をしています~
(1) 有望アイデアを投稿した現場担当者とトラポケ開発チームの相互に密なコミュニケーションをとりながらよりビジネスに有用なサービスの実現
(2) 会社都合のAIサービス開発だけでなく、現場アイデアを起点としたビジネス活動に有用な
サービスを提供する役割を果たす
(3) PR・マーケティング(広報)グループと連携した、社内AIサービス情報の継続的な発信
※1 AIと対話形式でコミュニケーションを取る際にユーザーが示すテキスト
当社では「AICoE」を中心に生成AIの実践投入が進んでいます。
次回後編(12月中旬予定)では「トラポケ+」の取り組みの中身について語ります、乞うご期待ください!
小林航太郎 |
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栂崎彩花 DX推進局データソリューショングループ 2021年よりADKに入社。前職でのエンジニアの経験も生かし、DMP構築や、視聴率予測システムなどの機械学習システムの構築など、マーケティング活動に必要なシステムの開発やコンサルティング支援を行う。現在はトラポケ開発チームにて、AIを活用したツールの開発、支援も行っている。 |
<本件に関する問合せ先>株式会社 ADKマーケティング・ソリューションズ DX推進局 鬼丸/小林/栂崎
株式会社 ADKホールディングス
経営企画本部 PR・マーケティンググループ 根岸/伊藤 e-mail:mspr@adk.jp