コラム
2025年1月発足! メディアビジネスデザイン局紹介
~エヴァンジェリスト部門を目指す~
2025.01.30
昨今、広告(マーケティング)業界は市場動向や消費者ニーズの変化に対する影響度合いも非常に大きく、インターネット広告費がテレビ広告費を上回るようになり、これまでの事業戦略から転換する必要性に迫られています。
そこで、ADKマーケティング・ソリューションズ(以下ADK MS)では、メディアとファン、広告主を結びつける新しいメディア・エンタメ・スポーツコンテンツのビジネスモデルや商材を開発することをミッションとした、メディアビジネスデザイン局を発足いたしました。
その新しい事業をミッションとするメディアビジネスデザイン局 局長の徳重 泰洋氏(以下:徳重)と局の傘下であるメディアビジネスデザイングループ グループ長の三浦 貴夫氏(以下:三浦)に話を聞きました。
【メディアビジネスデザイン局が目指すこと】
Q:それぞれの経歴を教えてください。
徳重:新卒でグラフィックデザイン、モーショングラフィックスなどのコミュニケーションに従事。その後デジタルを機軸としたプランナーとなり、2007年にアサツーディ・ケイ(現ADK MS)に入社。IMCプランニング部署にてクロスメディアプランナーをしていました。その後2011年から旧エンタテインメント&スポーツマーケティング事業本部にてエンタメ・スポーツコンテンツに関わる業務に携わり、そこから2024年にメディアビジネス(MB)本部に部署ごと移管されて今に至ります。
三浦:2003年にアサツーディ・ケイ(現ADK MS)に入社。新聞局にて、主に新聞社の担当に約10年従事しました。その後3年ほど、メディアプランニング部門である統合メディア営業推進局(以下CCP)でマス・デジタル全般のメディアプランニングに従事しました。その後新聞ビジネス局を経て、昨年からメディアの新たな取組みを創出する、ソリューションハックグループに移籍し今に至ります。
Q:メディアビジネスデザイン局に関して教えてください。
徳重:メディアビジネスデザイン局は、エンタテインメント&スポーツ事業局(以下:E&S事業局)と2024年まであったメディアビジネスアドバンス局内のソリューションハックグループが統合されて、2025年1月に新たに発足しました。昨年までのE&S事業局は、一部のイベント主催事業を除いてはここ数年、スポーツや文化イベント等のスポンサーシップセールスが主業務でした。また、ソリューションハックグループはメディアビジネスにおける新しい取り組みの創出を目指して約1年間、様々なクライアントやメディア企画開発を実施していました。今回のこの統合は、メディア企業とファン、クライアント企業を結びつける新しいメディア・エンタメ・スポーツコンテンツのビジネスモデルや商材を開発し、クライアントビジネスに貢献することをミッションとして行ったものです。
Q:新メディアビジネスデザイン局内のメンバーに関して教えてください。
徳重:メディアビジネスデザイン局のメンバーは、非常に多様なバックグラウンドを持っているのが1つの特徴です。メディアビジネスデザイングループは4つのマスメディアや・デジタルメディアのバイイングやプランニングに長年携わってきたプロフェッショナル人材が集まり、メンバーは個々のメディアの特性を最大限に活かした戦略的なアプローチを行うことができます。また、従来のE&Sプロデュースグループは、様々なスポーツイベントや音楽フェスなど幅広いイベント関連のセールス・運営に携わってきた経験豊かなメンバーが多く、豊富な実績とノウハウが蓄積されているのも特徴です。専門性の高いメンバーがそろっているので、メディアやエンタメ・スポーツのアセットに幅広く、より深い視点で向き合うことができます。
三浦:私が所属するメディアビジネスデザイングループには私を含めて9名(兼務含)が所属しています。徳重も述べていたように、広い目線でビジネスに取り組める各メディアビジネスのプロフェッショナルの精鋭ぞろいです。イベントセールスメンバーと同じ局になることで、更に広い視点での新しいメディアやクライアント企業との取り組みを実施できると思っています。
【ファングロース戦略でメディア価値の再認識を図る】
Q: 新メディアビジネスデザイン局では今後どのようなことを実施していく予定ですか?
徳重:従来、広告会社のメディア部門はいわゆる枠の買い付けやイベント協賛セールスを主な業務として担っており、引続き広告会社としての根幹・基盤となる部分で今後も重要です。それを踏まえたうえで、我々メディアデザイン局は新しいメディアビジネスを創出することを目指しています。
具体的には、ファンを獲得するためのコンテンツ開発や、各メディア領域での商材開発、メディア企業との新規事業開発です。例えば、シニア向けのアニメ番組の開発や、特定のファン層に特化したコンテンツの提供、ファン参加型のイベントやオンラインコミュニティの構築、ローカルメディアとタッグを組んだ地方創生などが考えられます。また、スポーツイベントや音楽フェスなどの大規模なイベント分野においても、従来とは違った新しい収益モデルを模索し、スポンサーシップの強化を図ります。弊社が掲げる、ファングロース戦略※とは、クライアント側の視点だとブランドやサービスへの愛着を持つユーザーを増やすこと、そのために何をするか、という考え方で、メディア視点で、「こんなイベントがあったらファンが喜んでくれるのではないか?」「ファンの推し活を後押しできることが何かできないか?」つまり、ファングロースをメディア側の視点でとらえ、メディア側からの仕掛けでどんなことが出来るだろうか?これをメディア各社やイベント事業主様と以下3つの視点で一緒に考えていきます。
・メディアとそのファン(消費者)をクライアント企業のブランド・サービスにいかに結び付けていくか
・ファンを増やし、ファンとの間に新しい価値をメディアやイベントコンテンツでどうやって作っていくか
・メディア視点から考えるのであれば、そのメディアの持つコンテンツそのもののファン分析から始める
「この番組を好んでみてくれている視聴者(ファン)はどんな人たちか?」という視点から始め、そのファンがどのような流れでファンになってくれたのか(ファンジャーニー)を明らかにし、そのファンにどのような体験を与えればよいか、その結果どんな変化が生まれるのか、をコンテンツの視点から考えることが重要です。ブランドの持続可能な成長実現に向けて、メディア・コンテンツの視点から攻め手を考えていくことが我々の使命です。今後は部門の垣根を越えて、より多角的な視点から革新的なアイデアを生み出すエヴァンジェリストのような部門に成長できればと考えており、メディア課題の抽出や1つでも多くの事例(成功例)をつくっていければと思っています。
三浦:メディアビジネスデザイングループでは、4つの観点での新しいビジネスを実施していきます。
・クライアント企業と一緒にメディア企業に働きかけて新たなファンを生み出すビジネス
・メディア企業からのご依頼を受けてクライアント企業にアプローチし、新たなファンを創出するビジネス
例)テレビ局のもつアセットの活用やジョイント相談など
・新規セールス素材開発
例)IPマーケティングビジネス局とのIPオリジナルメニュー作成やエンタメ&スポーツ商材とメディア商材の融合を図り、ファンのすそ野を広げるビジネス
・独自に考案したアイデアをメディア企業様に持ち込み、新たなファンを創出するビジネス
オンオフ統合はもちろんですが、特にデジタルを起点としたオフラインメディアの再価値化は今後より重要なテーマとなると思っています。オンライン・オフラインなどのインフラにとらわれず、クライアントニーズにあったプランをしていくことを実施していきたいと思っています。
今後もADK MSではメディアビジネスを通じてクライアント企業にメディア価値の再認識と持続的な事業成長に貢献してまいります。
※ファングロース戦略
様々な「ファン」=各企業・ブランド・コンテンツのコア顧客の発見と最大化によってクライアントのビジネス成果を拡大する、当社固有のアプローチ。
<プロフィール>
徳重 泰洋
ADKマーケティング・ソリューションズ メディアビジネス本部 メディアビジネスデザイン局 局長
2007年ADK(現ADK MS)中途入社。デジタルを機軸とした統合マーケティングコミュニケーションに携わる。2011年異動によりエンタメ・スポーツコンテンツをベースにした業務を推進
三浦 貴夫
ADKマーケティング・ソリューションズ メディアビジネス本部 メディアビジネスデザイン局
メディアビジネスデザイングループ グループ長
2003年ADK新卒入社。マスメディアを中心に数多くのクライアントのメディアプランニング、バイイング業務、およびリアルイベント・コミュニケーションの立案・運営に携わる。上級Web解析士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP